高垣楓「夢と現を、月見で一杯」

情報

記事ダイジェスト

1 : ◆Xz5sQ/W/66[saga] 2016/10/21 06:06:37.46 ID:KNNRsk+y0 月が出ていた。 白く、欠けの無い月だった。 月明りが一本の長い田舎道と、そこに沿って生えるススキの群れを、柔らかな光で照らし出していた。 さわさわとススキを鳴らす夜風に乗って、虫たちの合唱が聞こえる夜道。「満月ですよ」と、アスファルトで舗装された歩道を行く高垣楓が、夜空を見上げて呟いた。「満月ですよ。プロデューサー」「ええ、満月ですね」「... [続きを読む]

類似している記事